Stylenote
新刊 2026年9月25日発売予定 A5判/168頁

「なぜ音楽を
学ぶのですか」に、
授業で答える。

音楽科教員として生きる
学校で音楽を学ぶ理由に答える授業づくり

児童生徒からのこの問いに、言葉を濁さず答えられるでしょうか。
これから教壇に立つ学生や初任者の音楽科教員に向けて、学校教育に音楽科が存在する意味を、 日々の実践に即して説き明かした一冊です。

山﨑正彦

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書影:音楽科教員として生きる(山﨑正彦 著)

For you

その戸惑いは、あなただけのものではありません。

音楽は多くの生徒にとって身近な「趣味」です。だからこそ、好き嫌いで授業への態度が決まってしまいがち。けれど授業はあくまで「学習」であり、好みに合わない曲であっても確かな変容をもたらさなければなりません。

「どうして音楽を勉強するの?」と聞かれて、言葉を濁してしまったことがある
発声練習やパート練習が、いつのまにかそれ自体の目的になっていないか気になる
教科書の楽曲を「この曲で何を教えるか」まで詰めきれないまま授業に入っている
鑑賞の授業が、音楽から離れた「言葉探し」で終わってしまう
学級担任・校務分掌・部活動まで含めて、音楽科教員としての働き方を考えたい

教師が毅然と答えられないままでは、生徒が音楽の授業に意味を見出せるはずがない。そして答えは言葉だけでなく、日々の授業そのものを通して実感させるもの。本書はその一点を貫いています。

Four views

授業の中と、外。
両方から考える。

「この曲で何を教えるか」を定めた瞬間に、楽曲ははじめて教材になります。本書は、その手前にある考え方から順に組み立てていきます。

01

「学習内容」と「学習活動」を分ける

発声練習もパート練習も、それ自体が目的ではありません。音楽科は、明確な学習内容がなくても、生徒が好きな曲を楽しそうに歌っていれば授業が成立したように見えてしまう教科。この区別を曖昧にしたままでは授業は成り立たない、と著者は説きます。

02

『夏の思い出』で教材研究をたどる

教科書の楽曲は、そのままでは教材ではありません。「この曲で何を教えるか」を定めた瞬間に、はじめて教材になる。〈共通事項〉を視点に自らの耳で音楽の特質を見抜く方法を、学習内容の創出から学習活動、評価の設定まで一続きで示します。

03

「見えづらい学力」を見過ごさない

テストで測れる「見えやすい学力」に偏らず、豊かな情操や感受をどう育てるか。鑑賞指導が「言葉探し」に陥ることを防ぐ〈キャッチコピーの生成〉という具体的な提案も収められています。

04

音楽科教員として生きること

学級担任、保護者との関わり、進路指導、特別活動、校務分掌、給食、清掃、音楽室の管理、部活動。単独配置となることの多い音楽科教員が、学校の中でどう生きるかの全体像を丁寧に描きます。

FROM THE OBI / 帯より 音楽科ならではの「見えづらい学力」、特別活動、
学級経営などへの対応にも目を向けて

Contents

目次

「音楽科はなぜ必要か」という問いから始まり、授業づくりの具体、そして教師としての日々へと進みます。

CHAPTERS Ⅰ - Ⅲ

  • はじめに音楽科はなぜ必要か
    学校の授業に、どうして音楽があるのか
  • 学校卒業後の長い人生を生き抜く「心」に関わる音楽科
  • 学習としての音楽とするために
  • 学習内容の創出と教材研究

CHAPTERS Ⅳ - Ⅵ

  • 指導の構成の方法 ─『夏の思い出』を例に
  • 音楽科は学校教育に欠かせない教科
  • 教師として生きること
  • 巻末まとめにかえて/音楽科指導案 鑑賞事例/あとがきにかえて

巻末には、小学校第一学年 頭声的発声への移行の流れ、音楽科指導案の鑑賞事例も収録。
「あとがきにかえて」では、ICT・AI時代における音楽科の使命が語られます。

あとがきにかえて 労力と時間をかけ、苦悩とささやかな達成感を
行き来しながら、音楽と向き合う。
その実感の積み重ねが、人生を支える。

ICTやAIが急速に広がるいま、人が音楽を習得する過程には「時間と実感」があります。やがてその音楽は、その人の人生の記録映像のBGMになっていく。音楽科教育に携わる意味が、この一節に凝縮されています。

Author

著者について

山﨑 正彦やまざき まさひこ

長野県生まれ。中学校、高等学校、小学校の教員を経てから武蔵野音楽大学大学院音楽研究科に入学し、音楽教育学を専攻。 修了後、武蔵野音楽大学 音楽総合学科 音楽教育コースで後進の指導にあたる。 現在、武蔵野音楽大学(音楽総合学科)教授、東邦音楽大学(教職実践専攻)非常勤講師。 主な研究領域は教員養成と音楽鑑賞指導。小学1年生から大学生までのすべての学年での教育経験があり、現在は幼児教育現場における指導アドバイザーも務める。 音楽鑑賞指導については、2006年から全国各地で講演を行っている。

おもな著書 『金賞よりも大切なこと』『見つけよう・音楽の聴き方聴かせ方』『吹奏楽の神様 屋比久勲を見つめて』『音楽鑑賞指導入門』(いずれもスタイルノート)ほか。共著に『音楽鑑賞の指導法“再発見”』(音楽鑑賞振興財団)、『中学校 新学習指導要領 音楽の授業づくり』(明治図書)

Book data

書誌情報

書名音楽科教員として生きる
副題学校で音楽を学ぶ理由に答える授業づくり
著者山﨑正彦
体裁A5判/168頁 並製
対象教職課程の学生、初任者、現職の音楽科教員
定価2,640円(税込)
ISBN978-4-7998-0230-4
発売予定日2026年9月25日
発行スタイルノート

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明日の授業の、その先へ。

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