スタイルノート楽譜制作部(編)
A5判 240頁 並製
定価 2,200円 (内消費税 200円)
ISBN978-4-903238-44-9 C3055
在庫あり
奥付の初版発行年月 2010年04月 書店発売日 2010年04月22日 登録日 2010年03月27日
アカデミック版はヤマハが発売元となっていることもあり教育現場や音楽教室で使われることの多いSibeliusの最新版の解説書。また日本初発売となる廉価版の操作方法も解説している。
2大楽譜作成ソフトとして世界中で使われているSibeliusの最新バージョン、Sibelius6の操作方法を基本から応用まで解説。Avid社から発売されているSibelius6(同内容のアカデミック版はヤマハが発売)は、楽譜をマウスで自在に操ることができるソフトとして高い人気を得ているが、高機能ゆえにマニュアルが膨大という難点があった。また、同社のプロ向けの音楽制作ソフトProTools(プロツールス)の最新版にはSibeliusとの連携メニューが準備されているなど、音楽制作との関連も強化されている。本書は、はじめてSibeliusに触れる人でも分かるように基本から要点をまとめて解説している。また、Sibelius6の廉価版で、日本初発売となるSibeliusFirstの内容も含む。印刷マニュアルが同梱されていないSibeliusFirstのユーザーのための解説書としても活用できる。
はじめに
本書について
◆第1章◆メロディ譜を作ってみよう
■ステップ(1)新しい五線譜を開こう−[新規スコア]ウィンドウ
[新規スコア]ウィンドウを開く
[新規スコア]ウィンドウとは?
1)譜面用紙を選択する
2)[ハウススタイル]
3)拍子記号を選択する
4)調号を選択する
5)タイトルを入力する
新しい五線譜が開く
■ステップ(2)音符を入力する−マウス入力
[テンキー]ウィンドウを開く
マウス入力の手順
休符を入力する
間違えたら……[元に戻す]
■ステップ(3)楽譜をスクロールしよう
ドラッグする
ホイールを使う
[ナビゲーター]ウィンドウを使う
■ステップ(4)表示サイズを変更してみよう
便利なショートカット
拡大縮小もホイールで
[ズーム]ツールを使う
表示サイズを指定する
■ステップ(5)入力した楽譜を再生しよう−[再生]ウィンドウ
[再生]ウィンドウの操作
楽譜の再生もショートカットで
楽譜の先頭から再生する
再生テンポを変える
■ステップ(6)楽譜を整える−余分な小節の削除
余分な小節を削除する
■ステップ(7)楽譜ファイルを保存する
新規に保存する
上書き保存する
◆第2章◆音符を入力しよう その1
■ステップ(1)新しいピアノ譜を開こう−[新規スコア]ウィンドウ その2
楽器を確認する
楽器を編集する
アウフタクトを設定する
■ステップ(2)パソコンキーボードを使った入力−アルファベット入力
英語の音名
[テンキー]ウィンドウとテンキー
アルファベット入力の基本手順
オクターヴ単位での修正
休符を入力する
臨時記号のついた音符を入力する
付点音符を入力する
■ステップ(3)和音を入力しよう
アルファベットキーで入力する
メインキーボードの数字キーで入力する
[リピート]を活用する
◆第3章◆音符を入力しよう その2
■ステップ(1)音部記号を変更しよう
先頭の音部記号を変更する
音部記号を五線の途中で変更する
■ステップ(2)連音符を入力しよう
ショートカットキーを使って入力する
メニューから作成するSibelius6のみ
■ステップ(3)[テンキー]ウィンドウの仕組み
6つのレイアウト
ボタンを組み合わせて使う
テンキーで操作する際の注意点
レイアウトを切り替える
■ステップ(4)装飾音符を入力しよう
装飾音符を入力する
■ステップ(5)声部を使って入力しよう
声部とは?
複数の声部を使った入力手順
■ステップ(6)休符を移動しよう
■ステップ(7)休符を隠す
■ステップ(8)タイを入力しよう
タイを入力する
■ステップ(9)音符をつなぐ(切り離す)−連行の設定
◆第4章◆音楽記号を入力しよう
■ステップ(1)アーティキュレーション記号を入力しよう−[テンキー]ウィンドウから入力する
入力手順
■ステップ(2)強弱記号を入力しよう−[発想記号]テキストの作成 その1
強弱記号を入力する
強弱の変化を指示する記号を入力する
■ステップ(3)発想標語を入力しよう−[発想記号]テキストの作成 その2
リストにない発想標語を入力する
■ステップ(4)奏法指示を入力しよう−[テクニック]テキストの作成
■ステップ(5)速度記号を入力しよう−[テンポ]テキストと[メトロノーム記号]テキストの作成
速度標語を入力する
メトロノーム記号を入力する
■ステップ(6)スラーを入力しよう−[ライン]の作成 その1
スラーを入力する
スラーの位置や形を微調整する
位置や形をもとに戻す
■ステップ(7)クレッシェンドを入力しよう−[ライン]の作成 その2
クレッシェンド(デクレッシェンド)を入力する
■ステップ(8)いろいろなラインを入力しよう−[ライン]の作成 その3
トリルラインを入力する
オクターヴァライン等を入力する
グリッサンドライン
ペダルラインを入力する
速度変化のラインを入力する
長いラインをサクッと入力する
■ステップ(9)リピート記号を入力しよう
リピート小節線
1番括弧や2番括弧を入力する
[リピート]テキスト
リピート記号の再生順序を確認する
■ステップ(10)調号、拍子記号を入力しよう
調号を入力する
拍子記号を入力する
◆第5章◆歌詞やコード記号を入力しよう
■ステップ(1)歌詞を入力しよう
歌詞を入力する
あとから歌詞を修正する
2番以降の歌詞を入力する
番号つきの歌詞を入力する(日本語の歌詞の場合)
■ステップ(2)コード記号を入力しよう
コード記号を入力する
オンコードを入力する
コード記号を修正する
◆第6章◆入力スピードアップ・テクニック
■ヒント(1)コピーを活用しよう
オブジェクトを選択する
パッセージを選択する
コピーする
歌詞をコピーする
お手軽[リピート]
■ヒント(2)音楽記号をすばやく入力するヒント
アーティキュレーション記号をまとめて入力する
テキストスタイルをコピーする
パート間で記号をコピーする
■ヒント(3)ショートカットを活用しよう
これだけは覚えたい! ショートカット一覧
ショートカット活用術「ながら入力」のススメ
■ヒント(4)MIDIキーボードを活用しよう
MIDIキーボードとは?
MIDIキーボードを接続する
入力デバイスの設定
音符を入力する(1)「ステップ入力」
音符を入力する(2)「フレキシタイム入力」
■ヒント(5)移調楽器をサクッと入力しよう
移調楽器って?
実音でサクサク入力
記譜音で入力したい
■ヒント(6)パートの多い楽譜を入力するヒント
リハーサルマークを入力しておく
[パノラマ]表示Sibelius6のみ
必要な譜表だけを表示するSibelius6のみ
◆第7章◆楽譜を編集しよう
■ステップ(1)音符や休符を編集しよう
音符を削除する
高さを修正する
音符や休符の長さを修正する
移調する
■ステップ(2)小節を編集しよう−追加、挿入、削除
小節を削除する
楽譜の最後に小節を追加する
楽譜の途中に小節を挿入する
複数の小節を挿入する
■ステップ(3)楽器を編集しよう
楽器を追加する
楽器を削除する
楽器の並び順を変更する
■ステップ(4)楽器名を編集しよう
楽器名を編集する
楽器名を削除する
■ステップ(5)小節線を編集しよう
小節線の種類を変更する
小節線の連結を変更する
■ステップ(6)括弧を編集しよう
括弧でくくる範囲を編集する
括弧を新規に追加するSibelius6のみ
■ステップ(7)パート譜を編集しよう
パート譜に切り替える
パート譜を印刷する
◆第8章◆楽譜をレイアウトしよう
■レイアウトの前に
■ステップ(1)[ドキュメントセットアップ]ウィンドウ
[ドキュメントセットアップ]ウィンドウを開く
用紙サイズと向きを設定する
譜表サイズを設定する
2種類の余白
[ページの余白]を設定する
[譜表の余白]を設定する
[ドキュメントセットアップ]ウィンドウを閉じる
■ステップ(2) 音符や記号の位置を整えよう
[音符間隔をリセット]
記号の位置を整える[マグネティックレイアウト]
■ステップ(3)小節割りを整えよう
次の段に送る
次のページに送る
1段(または1ページ)にまとめる
■ステップ(4) 空の譜表を隠す
■ステップ(5) 譜表の間隔を調整しよう
譜表の間隔を自動で調整する
譜表の間隔を手動で調整する
段ごとの調整を取り消したい
■ステップ(6)タイトルを整えよう
タイトルを入力する
文字を修正する
文字を削除する
文字の見た目を変更する
◆第9章◆インポートとエクスポート
■ステップ(1)下位バージョンのファイル
下位バージョンのファイルをインポートする
下位バージョンのファイルへエクスポートするSibelius6のみ
■ステップ(2)オーディオファイル
オーディオファイルへエクスポートする
■ステップ(3)MIDIファイル
MIDIファイルへエクスポートする
MIDIファイルをインポートする
■ステップ(4)グラフィックファイル
グラフィックファイルをインポートする
グラフィックとして保存(コピー)する
◆第10章◆Q&A
■Q1・あとからアウフタクトを設定する
■Q2・アウフタクトを取り消す
■Q3・コーダの前で五線を切り離す
■Q4・切り離した大譜表をもとに戻す
■Q5・あとから楽器を変更する
■Q6・五線の途中で楽器を変更するSibelius6のみ
■Q7・連音符の数字や括弧を隠す
■Q8・4分音符+8分音符の連音符を入力する
■Q9・デフォルトの小節割りに戻したい
■Q10・指定したページに移動する
■Q11・先頭ページにすばやく戻る
■Q12・特定の位置から再生する
■Q13・特定の譜表だけを再生する
■Q14・楽器名が日本語で記された楽譜を作成する
■Q15・小節の最後に装飾音符を入力する
■Q16・譜表をまたぐ音符を入力するSibelius6のみ
■Q17・テキストデータから歌詞を入力する
■Q18・段末の予告を隠す
■Q19・小節の真ん中に全休符を入力する
索引
画面上の楽譜を思いのままに直接操作できたら。パソコンで楽譜を作る人々の願いかもしれません。そんな願いに応えようと、イギリス人のBen・Finn、Jonathan・Finn兄弟が作り出したソフトがこのSibelius(シベリウス)です。ちなみに、“シベリウス”というこの名前。名前の由来をわたしたちは以前このお二人に直接伺ったことがあります。すると「シベリウスが好きだったからだよ」とのこと。非常にストレートなお答えでした。
欧米では楽譜作成ソフトの人気を二分すると言われるほどメジャーなSibelius。その特徴は、画面上の音符や五線、縦線、連桁、記号、文字などを直接クリックして編集していくことができる点にあります。その使いやすさはバージョンごとに進化していて、このSibelius 6ではマグネティック・レイアウトという優れた機能も搭載されました。
さらに、Sibelius Firstという機能が限定されたグレードも登場しています。気軽に購入できるので、Sibeliusの魅力を探り出すにはうってつけのグレードともいえます。
本書では、Sibelius 6とその機能限定版であるSibelius Firstの使い方を、音符の入力方法から応用テクニックまで説明しています。
他の楽譜作成ソフトを使った経験のある方にはSibeliusの操作方法に最初は違和感があるかもしれません。でも、使い慣れていくにつれて、この操作方法から離れられなくなる可能性もあります。逆に、他のソフトで挫折経験のある方には「こういうソフトが欲しかった」という結果になるかもしれません。
本書が、高機能でありユニークな楽譜作成ソフトSibeliusを活用する一助としてお役に立てば幸いです。
楽譜作成ソフトといえばFinale(フィナーレ)が有名ですが、以前は、アメリカではFinale、ヨーロッパではSibelius(シベリウス)と言われるほどでした。現在でも二大楽譜作成ソフトとして世界中で使われています。そのSibeliusの最新版、Sibelius6の操作方法を基礎から応用テクニックまで詳しく解説。また日本初発売となる廉価版の操作方法についても解説しています。
以前はヤマハから発売されていましたが(現在もアカデミック版のみヤマハから発売)、いまは映像関連ソフトでも有名なAvid社から発売されています。プロ向けの音楽スタジオには必ず装備されているという同社の編集ソフトProTools(プロツールス)にもSibeliusとの連携メニューが装備されています。楽譜を直接いじる感覚で操作できると固定ファンも多いSibeliusに触れる時にはぜひ参考にしてください。
在庫あり
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