荒木善太(編集)
四六判 288頁 定価 3,850円 (内消費税 350円) ISBN978-4-8010-0796-3 C0073
書店発売日 2024年03月08日 登録日 2024年03月08日
近代の首都パリとオペラ人々がオペラに熱狂した近代のパリを舞台に、オペラと文学の相互作用が奏でる豊穣なポリフォニーの世界とは?音楽史と文学史を越境する、多様なアプローチによる7つの鮮烈なオペラ論。
まえがき澤田肇バルザックの『十三人組物語』と『娼婦の栄光と悲惨』――オペラにおける借用から翻案まで稲田隆之グランド・オペラとヴァーグナー――定型としてのグランド・オペラとマイヤベーアからの影響関係をめぐって和田惠里オペラ《ユダヤの女》の成立――台本作家ウジェーヌ・スクリーブをめぐって福田美雪第二帝政期のパリ社交界とオッフェンバックのオペレッタ――「時代」を笑う、「いま」を笑う荒木善太化粧部屋をめぐる「もう一つの」顛末――ラヴェル《スペインの時》とセノグラフィー安川智子ポール・デュカス《アリアーヌと青ひげ》の神話論理的解釈――ヴァーグナーとレヴィ゠ストロースの間で林信蔵音楽の方へ――エミール・ゾラと永井荷風におけるオペラの美学と象徴の哲学参考文献人名索引音楽作品名索引「あとがき」にかえて――「時代遅れ」でつねに新しいオペラについて語ること 和田惠里