文芸
增田 一志(著)
四六判 416頁 仮フランス装 価格 1,980円 (内消費税 180円) ISBN978-4-7998-0174-1 C0093 在庫あり
書店発売日 2019年08月30日 登録日 2019年07月29日
その男はいつも9時7分に電話を掛けてくる。そしてひとしきりクレームを喚きたてた後、毎日半日も私と世間話をして過ごす。幾月か経ち、この迷惑な男に私は親近感すら覚え始めていた。だが、このクレーマーに毛の生えた、うだつの上がらない昭和やくざだと思っていた男、実は人類の産んだ最強の悪魔だったのだ。そんな奴とお友達になってしまった私に次々と降りかかる災難の嵐。きつい、苦しい、でもちょっと楽しいかも。そして驚きの展開と結末が……。仮フランス装のちょっと凝った装幀の一冊。
文学専攻でありながら理工系に強い筆者ならではの、緻密な文章が魅力的です。専門用語満載の超大作から気軽に読める作品やコミックの脚本まで手がける筆者。今回はSF風でありながら、謎めいた独特の作品ができあがりました。毎朝9時7分にコールセンターへ電話をかけてくるヤクザ風な男と対応する女性のストーリー。幾月か経ち、この迷惑なクレーマー男に女は親近感を覚え始めます。だが、このうだつの上がらない昭和やくざだと思っていた男、実は人類の産んだ最強の悪魔だったとは……。そして、そんな奴とお友達になってしまった女に次々と降りかかる災難の嵐。きつい、苦しい、でもちょっと楽しいかも。2014年、小学館「ゴルゴ13脚本大賞」佳作受賞者による作品。気軽に読めるコミカルなハードボイルド小説です。
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