平賀 宏之(著)
B5判 240頁 並製
価格 2,860円 (内消費税 260円)
ISBN978-4-7998-0168-0 C1004
在庫あり
奥付の初版発行年月 2018年07月 書店発売日 2018年06月26日 登録日 2018年06月10日
本書は、河合楽器製作所が開発する音楽ソフト、バンドプロデューサー5の総合ガイドブック。バンドプロデューサー5を操作する上で必要な音楽理論(楽典)についても解説している。バンドプロデューサー5は、CDや音楽データを解析してコード進行を検出したり、耳コピのためにテンポやピッチを自由にコントロールしたり、ボーカルをキャンセルしたりできるソフト。さらに、リードシートなどのコード譜、タブ譜、歌本を作る機能や、音楽制作をするなど多様な機能がある。本書では、そうしたバンドプロデューサー5の機能全般にわたって解説。メイン機能と言うべき機能については、細かい操作手順を追って丁寧に説明した。バンドプロデューサー5をはじめて使う人にはもちろん、ある程度使っている人、使っているけれど表示される音楽用語がよくわからない、という人にも大いに参考になるガイドブック。
1章:バンドプロデューサー5とは
1.何ができるソフトなのか?
コードの自動検出/耳コピを手助けしてくれる様々な機能/歌本やパート譜にして印刷できる/楽曲制作もできる!
2.バンドプロデューサー5を構成している4つの画面
各画面(各モードと各エディタ)の関係性
2章:とりあえず使ってみよう
1.まずは音を出すための設定を確認しよう
パソコンに内蔵されているデバイスを使う場合の設定/オーディオインターフェースを使う場合の設定/MIDIキーボードや外部MIDI音源を使用する場合
2.コードを検出してみる(コード検出機能)
3.ベースの音を検出してみる(コピー支援機能)
4.譜面を作ってみる(リードシートエディタ)
3章:耳コピ用データの取り込み方
1.耳コピ用のデータを取り込む手順(ファイル、CD、録音)
音楽CDから楽曲を取り込む場合/音楽ファイルを読み込む場合/音声を直接バンドプロデューサーに録音する
2.耳コピメニューの設定
「コード検出」を選択した場合/コピー支援を選択した場合/
3.検出範囲を設定しよう
4.拍と拍子を確認しよう
4章:コード検出で楽曲からコードを検出する
1.コード検出画面
それぞれのトラックで表示されるもの/ツールバーの各機能
2.拍と小節線のタイミングを修正する
拍の修正/小節線の修正
3.拍子の修正
曲の途中で一部分だけ拍子が変わる場合/曲の途中から拍子が変わる場合/楽曲の頭の拍子を変える場合
4.コード分割位置の修正
コードが切り替わる位置が違っていた場合/コードが変わっているのに分割位置がない場合/コードが変わっていないのに分割されてしまっている場合
5.コードの修正
5章:フレーズや和音の音を耳コピするコピー支援画面の使い方
1.コピー支援画面
コピー支援画面のトラック/ツールバーの各機能
2.耳コピメモとは?
3.耳コピメモの使い方
耳コピメモの修正/耳コピメモの削除/耳コピメモの入力
4.ループ機能を使って繰り返し聴くには
曲の途中から聴く/ループの範囲を調節する
5.耳コピに便利なツール
楽曲の真ん中に位置する音をカットする(センターキャンセル)/再生する速度を落として音を聴き取りやすくする(再生速度)/音程を変えてフレーズを聴き取りやすくする(ピッチ)/左側や右側で鳴っている楽器の音を聴き取りやすくする(再生チャンネル)/再生帯域を使って音を聴き取りやすくする(再生帯域)/イコライザーで再生帯域をさらに細かく設定する(グラフィックイコライザー)/再生帯域が視覚的に確認できる(スペアナ)/一拍や一音単位でもくり返し聴くことができる(耳コピループ)
6章:リードシートエディタの使い方
1.リードシートエディタの画面構成
リードシートエディタの画面構成/ツールバーボタンの機能/入力ツールバー
2.リードシートエディタに出力する
リードシートエディタのみ起動させる
3.記号の修正
音符や休符の修正/コードネームの修正
4.記号の追加と削除
記号を削除する/記号の追加/音符や休符の入力/臨時記号の入力/タイの入力/コードネームの入力/リハーサルマークの入力
5.歌詞を入力する
6.コードダイアグラムを表示する
7.レイアウトを整える
ページに表示する段数を調整する/各段をドラッグで移動して調整する
8.リードシートの印刷とファイルの保存
リードシートの印刷/リードシートファイルの保存
7章:歌本エディタの使い方
1.歌本エディタの画面構成
歌本エディタの画面構成/ツールバーボタンの機能/ルーラーの機能/書式バーの機能
2.歌本エディタへの出力
歌本エディタのみの起動
3.コードネームの入力と修正
コードネームの入力(マウスのドラッグによる入力)/コードネームの入力(パソコンのキーボードからの入力)/コードネームの削除/コードネームの修正
4.歌詞を入力する
歌詞の入力/コードネームとの関連付け/関連付けの解除
5.タイトルを入力する
6.コードダイアグラムを表示させる
7.レイアウトを整える
ルーラーのインデントを使って行の頭の文字を揃える/タブを使って行の途中の文字を揃える
8.歌本の印刷とファイルの保存
歌本の印刷/歌本ファイルの保存
8章:作成モードの使い方
1.作成モードの画面構成
作成モードの画面構成/ツールバーの各機能/トラックウィンドウの各機能/トラックの種類
2.サンプル曲を試聴する
作成モードで用意されているサンプル曲/サンプル曲の聴き方
3.オブジェクトウィンドウと オブジェクトの種類
オブジェクトウィンドウ/リズムパターンオブジェクト/コードオブジェクト/MIDIオブジェクト、オーディオオブジェクト/拍子オブジェクト、テンポオブジェクト、キーオブジェクト
4.リズムパターンオブジェクトの貼り付け方
リズムパターンの貼り付け方/「イントロ」と「エンディング」/リズムパターンの一部のパートだけを貼り付ける/プルダウンメニュー/パターンの絞り込み
5.コードオブジェクトの貼り付け方
コードを1つずつ選択して貼り付ける/コード進行を貼り付ける/リズムパターンとの連動/フィルインを追加する
6.拍子オブジェクト/テンポオブジェクト/キーオブジェクトの貼り付け方
拍子オブジェクトを貼り付ける/拍子を自分で設定する/拍子オブジェクトを変更する/削除する/テンポオブジェクトを貼り付ける/テンポを自分で設定する/リタルダンドやアッチェレランドを入力する/テンポオブジェクトを変更する/削除する/キーオブジェクトを貼り付ける/キーオブジェクトを変更する/削除する
7.MIDIオブジェクト/オーディオオブジェクトの貼り付け方
既存のMIDIデータを貼り付ける
8.オブジェクトの編集
オブジェクトの選択方法/移動/消去/コピー/切り取り/貼り付け/長さの変更(リズムパターンオブジェクト)/ループ/トリム/ストレッチ(MIDIオブジェクト/オーディオオブジェクト)/ボリューム
9.MIDIやオーディオデータの録音
録音の準備/録音の手順
10.MIDIの編集(ノートの編集)
MIDIの編集画面の開き方/MIDIの編集画面の機能/ノートの編集/編集したものを保存する
11.MIDIの編集(ストリップチャートの編集)
編集できるイベント/イベントの入力/イベントの編集/イベントの削除/編集したものを保存する
12.TABパネルを使ったMIDIのコード入力
13.ステップシーケンサーを使ったドラムのMIDI入力
MIDIのステップ編集画面の開き方/MIDIのステップ編集画面の機能/音の入力とベロシティの変更/ドラム音の変更/編集したものを保存する
14.MIDIのイベント編集
MIDIのイベント編集画面の開き方/MIDIのイベント編集画面の機能/イベントの追加/イベントの削除/切り取り/コピー/貼り付け/イベントの編集/各数値が表しているもの/編集したものを保存する
15.作ったデータをMIDIデータ(SMF)として保存する
16.オーディオの編集
オーディオの編集画面の開き方/オーディオの編集画面の機能/波形の大きさを最大化する/波形の大きさを調整する/波形の不要な部分を消去する/エフェクトをかける/編集したものを保存する
17.オーディオデータをMIDIにする
18.オーディオデータからコードを判定する
19.作成モードのデータをオーディオデータとして保存する
9章:その他の便利な機能
1.コード入力パネルを使った曲作り
2.鼻歌作曲
まずは準備/鼻歌作曲の手順
3.移調
移調とは/作成モードでの移調/耳コピモードでの移調
4.転調
作成モード/リードシートエディタ
5.カポタスト(カポ)の設定
6.BGM作成
10章:より使いこなすために知っておきたい音楽の基礎知識
1.耳コピに必要な知識
2.音程(全音と半音)
3.オクターブ
4.音名
5.音階(スケール)と調(キー)
6.コード(和音)とは(ダイアトニックコード)
7.三和音のコードの仕組みを音程(度数)で理解しよう
8.四和音(セブンスコード)とは
9.特殊なコード(sus4、add9、aug、dim)
10.分数コード(オンコード)
11.コードの機能とコード進行
この本は株式会社河合楽器製作所が開発したバンドプロデューサー5の使い方を解説した本です。
バンドプロデューサー5は楽曲からコード進行やメロディなどのフレーズを検出して、耳コピを手助けしてくれるWindows向けソフトです。バンドプロデューサーで検出解析して耳コピ状態にしたものは、リードシートや歌本にすることもできます。耳コピだけではありません。バンドプロデューサー5には伴奏を作成する機能も用意されています。オブジェクトと呼ばれるコードやリズムパターンなどの部品をドラッグ&ドロップすることで簡単に伴奏を作成することもできます。もちろん、イチから音楽を作っていくことも可能です。
このようにバンドプロデューサー5はオーディオデータ(音楽データ)をもとにして、様々なことができるのです。ですが、多機能ゆえにどこから手をつけていいのか悩んでしまう、そういう方も多いようです。また、一部の機能しか活用できていないという方もおられるかもしれません。
そこで本書では「とりあえず使ってみよう」という章を設けてバンドプロデューサー5の多様な機能を体験してもらえるように考えています。一通り試してみて、興味を持った機能を解説している章をまずはお読みいただくのも本書の活用法だと思います。もちろん、すでにこのソフトの持つ魅力的な機能にどんなものがあるかをご存じの方は、直接、その機能を説明した章を参照してみてください。きっとお役にたてることと思います。
この本では最終章で、バンドプロデューサー5を使う上で役に立つ簡単な音楽理論についても解説しました。耳コピをしたりする時には、どうしても音楽理論の知識が必要となることがあります。また、簡単にでも音楽理論を知っていることで、バンドプロデューサー5をより深く使いこなすことができるでしょう。
この本で解説した音楽理論は、主にバンドプロデューサー5の操作で必要になる知識や、バンドプロデューサー5を活用するのに必要な理論に限定しています。できるだけわかりやすくなるように心がけました。紙幅の都合もありますので、基本的なことや、限定された内容ではありますが、ぜひ参考にしていただければと思います。そして、さらに深く知りたいという時は、音楽理論を専門に解説した本も読んでみてください。
この本は、本を見ながら操作ができるように、ソフトの画面の写真を多く使い、操作の手順もできるかぎり細かく解説しています。バンドプロデューサー5を操作する際に、本書を手元に置いていただき、操作手順を確認しながらバンドプロデューサー5を活用していただければと思います。
本書がバンドプロデューサー5を操作する際の皆様の手助けになれば幸いです。
この本は、河合楽器製作所(カワイ楽器)が開発した、バンドプロデューサー5の総合ガイドブックです。バンドプロデューサー5とは、CDなどの音源を読み込んで、自動的にコード進行を解析してくれる(耳コピしてくれる)ソフトです。もちろん、様々な音が混じり込んだ音源を100%正確に分析する(耳コピする)ことはできません。そこは、あとからユーザーが手直しをしてあげる必要がありますが、手直しをするための様々な機能が付いているので、耳コピが苦手な方でも挑戦することができます。その様々な機能をいかに活用していくか、本書を手元に置いて操作していくことで、ソフトをより使いこなすことができるでしょう。
そうして出来上がった解析結果は、もちろん楽譜にできます。通常の五線譜だけでなく、タブ譜やドラム譜などにも対応。もちろん、新規に楽譜を作成し、歌詞やテキストを入力することも可能です。検出したコード進行に歌詞を加えて、誰も持っていない自分だけのオリジナルの弾き語り用の歌本を作ることもできます。そうした楽譜作成の機能も詳しく解説しています。
これらの多くの便利な機能を操作していく際には、音楽用語が登場してきます。本書には、そうしたバンドプロデューサー5に登場する音楽用語の解説や、作業を進めていく上で必要な音楽理論の説明にも1つの章をとっています。コードの書き方など、基本的なところから解説しているのでぜひ参考にしてください。
在庫あり
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