クヌート イェッペセン(原著) / 柴田 南雄(翻訳) / 皆川 達夫(翻訳)
B5判 272頁
定価 7,150円 (内消費税 650円)
ISBN978-4-276-10553-9 C1073
在庫あり
書店発売日 2013年09月25日 登録日 2015年08月13日
和声を内包した線的な音楽であるバッハの様式に対し、純粋に線と線の関係を追求するパレストリーナの様式について書かれた名著中の名著、ついに復刊! 原書は、1931年の初版以来、高い評価を得ている。その日本語訳である本書は、東京創元社より1955年に刊行されたのち絶版となり、長らく復刊が待たれていたもの。
全体は、対位法理論の歴史的概観、パレストリーナの技法上の諸特長、実習の順で構成され、カノン、モテット、フーガにもふれている。
明晰な説明、豊富な譜例に加え、理論と実践の問題が絶妙のバランスで扱われている点で、実習書としてばかりでなく、音楽学の演習書としても利用可能。本書を通じて、16世紀の声楽ポリフォニー様式の「実態」をぜひ学んでほしい。
翻訳では、読譜の便などに配慮し、すべての譜例を高音部記号と低音部記号に統一している。この譜例の書き直しを小澤征爾氏が、索引作成を中野博司氏がそれぞれ担当した。
本書の編集について
序言
第1部 序章
第1章 対位法理論の歴史的概観
§1 対位法とその対照としての和声法
§2 9世紀から14世紀まで:対位法理論の創始期
§3 15世紀:諸原理の成立
§4 16世紀:パレストリーナ様式
§5 17世紀:教授上の体系の発達
§6 18世紀:バッハ様式
§7 19世紀:パレストリーナかバッハか?
§8 フックス以後の「パレストリーナ運動」
第2章 技法上の諸特長
§1 記譜法
§2 教会調
§3 旋法
§4 和声
第2部 対位法実習
序論
第3章 2声対位法
§1 第1種
§2 第2種
§3 第3種
§4 第4種
§5 第5種
§6 2声の自由対位法
§7 模倣
第4章 3声対位法
§1 第1種
§2 第2種
§3 第3種
§4 第4種
§5 第5種
§6 模倣
第5章 4声対位法
§1 第1種
§2 第2種
§3 第3種
§4 第4種
§5 第5種
§6 模倣
第6章 4声以上の対位法
第7章 カノン
第8章 モテット
第9章 ミサ
補遺
声楽フーガ
2重・3重・4重対位法
最も主要な規則の総括
§1 旋律
§2 協和音の連結
§3 不協和音の連結
訳者あとがき
索引
在庫あり
株式会社スタイルノート
〒185-0021
東京都国分寺市南町2-17-9-5F
電話:042-329-9288
FAX:042-325-5781