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文化を楽しむ出版社

STYLENOTE LIVE BOOKS 2
路上ライブを楽しむ本 なぜ駅前広場の人気を独占することができるのか

青柳 文信
B6判 / 168ページ / 並製
定価: 1400円 + 税
ISBN978-4-903238-35-7 C0073
書店発売日:2009年09月27日

内容紹介

駅前や繁華街の広場などでみかける路上ライブ。日本全国でみかけることができますが、その演奏者たちがどういう人なのか、どうつきあったらいいのか、そういうことはなかなかわかりません。一方、自ら路上ライブを実践する人々も大勢います。けれども、がんばって演奏をしても目の前を人は通りすぎるだけで聴いてくれないと挫折する人も多いようです。

本書はそういった人々のために、路上ライブの歴史から、有名な路上ミュージシャンの紹介、路上ミュージシャンのいる場所を紹介。そして、実際に演奏する人のためのテクニックも紹介しています。いったいどこで演奏したらいいのか。どうやって場所を選ぶのか。どうやって聞き手をひきつけるのか。他の路上ミュージシャンが話しかけてきたら!? 路上ライブを永年取材し、実践もしてきた著者が自ら得た経験で語る、路上ライブのすべてがここに詰まっています。

そして、東京・吉祥寺の井の頭公園で話題の「ブルーム・ダスター・カン」、通行人をとにかく楽しませる「リトルファッツ」、ライブハウスでも演奏する「iora(アイオラ)」、多くのアーティストから愛される「シオン(SION)」、1つの場所にこだわる「MINAMI」、ロンドンでも活躍した「土門英明(バスカー)」、工夫に工夫を重ねる「友部正人」等々、大勢のベテラン路上ミュージシャンも登場します。

目次

1 基礎講座
初心者が知っておくべき「路上ライブの基礎知識」

 日本中にある「路上ライブの聖地」を歩く
 10年以上ミュージシャンが通う場所こそ本当の「聖地」
 大阪、京都、名古屋、博多……。聖地は、日本中にある
 2005年、東京エリアが激変!?
 流れは新宿から池袋に?
 日本における「路上ライブの歴史」を知る
 最初のビッグ・ウエイブは、「経済バブル」の1980年代後半
 女性、郊外型の増加直後の
 年代後半に、二度目のブレイク
 路上年表
 知っておきたい路上ライブにまつわる「こんなストーリー」ブルース
 ロバート・ジョンソンも道の人。デビュー後も街角で唸った
 知っておきたい路上ライブにまつわる「こんなストーリー」ホーボー
 たまんねぇ! ホーボー、トランプ、ランブラー達よ
 あのボブ・ディランを旅に駆り立てた「ウディ・ガスリー」
 知っておきたい路上ライブにまつわる「こんなストーリー」演歌師
 北島三郎大先生の世界とは、ちょっと違った「演歌」
 故人・高田渡も愛した「路上人」
 知っておきたい路上ライブにまつわる「こんなストーリー」民族音楽
 「民族系」にかかわると、路上以外が、不自然に思えて……
 知っておきたい路上ライブにまつわる「こんなストーリー」アイリッシュ
 ニューヨーク、ニューオリンズとも違う確固とした「もう一つのあり方」
 ロックとは違う「とんでもない音楽の快楽」
 知っておきたい路上ライブにまつわる「こんなストーリー」ジプシー音楽
 これぞ本物!? 日本にもいる「マカフェリー」を抱えた路上人
 知っておきたい路上ライブにまつわる「こんなストーリー」大道芸との接点
 大道芸を意識するだけで、自分の演奏やMCが変わる
 プロのミュージシャンにとっての路上 泉谷しげる
 「練習スタジオがない時代の当たり前の練習場所」
 プロのミュージシャンにとっての路上 友部正人
 ライブハウスのない時代に行き着いた「自由に表現のできる場所」
 第二次ブーム以降に出現した「路上出身」と言われるミュージシャン
 「狂乱」とも形容されるブームの主人公は今!?

2 基礎講座
初心者が知っておくべき「路上ライブの実践知識」

 新宿・池袋などの聖地に学ぶ「演奏場所の探し方」弾き語り
 聖地に似た演奏場所を見つける「三つのポイント」
 新宿・池袋などの聖地に学ぶ「演奏場所の探し方」バンド
 「自由に演奏できる場所はない」を前提にパラダイスを探せ!
 うるさい都心の真ん中だからこその「深夜のトランペット」
 人の流れを意識した「演奏場所の探し方」時間、曜日、エリアの行事……。人の流れは、常に、変わるものだから
 苦情は必至!!「タクシー待ちの列」に向かって演奏する愚
 「ただ、人通りが多いだけで誰も止まらない場所」
 猛者たちの愛器(1)レアもの
 楽器選択の理由を感じながら、音を楽しむ
 1930年代のデッド・ストックのラッパを吹きまくる
 猛者たちの愛器(2)民族もの
 「オー、ジンべィ」と親指を立てた黒人男性
 民族系の楽器は、聴き手を「別の世界」に連れて行く
 猛者たちの愛器(3)創作・改造楽器
 七弦ピックギター、改造ハーモニカフォルダー
 「キャバクラに行くより、ギターを見ていた方が酔っ払う」!?
 猛者たちの愛器(4)レア・ギター
 これぞ本物? 道端の「ジャンゴ・ギター」
 「道弾き」に導かれた「ドブロ」と「ナショナル」の個性

 3 実戦講座
「つかんで、いさせて、盛り上げる」

 最高の歌をつくって、最高に盛り上がろうぜ!
 広場の人気を独占するための「基本ステップ」つかんで、いさせて、盛り上げる
 リスぺクト!「たった1人で街と格闘するミュージシャン」
 駅前広場の人気独占するための「三つの階段」
 つかみ技「つかみの研究」
 人気お笑い芸人は、舞台に出て
 秒でお客の気持ちをつかむ
 自分らしい「つかみ技」を見つけ出す
 通行人の足を止まらせる …… つかみ技・絨毯を敷き、カンテラを掲げ、帽子を被る
 「犬は、人を呼ぶ」とアクセサリー売りのおじさんは……
 赤と黒のイメージで、強力にバンドの印象付けた「スーパーバッド」
 つかみ技・初心者は「演奏頻度」の工夫で人気を得る
 通行人は、人が集まっている所に、つい止まるものだから
 止まった通行人を長居させるには…… いさせ技・雰囲気づくり
 写真やめずらしい楽器を飾って、「場の空気」をつくる
 いさせ技・よい演奏
 「奇抜な格好をしているけれど、演奏も悪くない」と思わせる
 いさせ技・「楽器オーラ」をまき散らす
 「セクシーな女の子よりギターに酔っぱらいたい」と言う人もいるのなら
 盛り上げ技・きめトークをつくる
 「愛しあってるかい」と連呼した清志郎のように
 盛り上げ技・見せ場をつくる
 「凄い演奏なら自然と人は集まる」という音楽好きらしい思い込み
 盛り上げ技・コール&レスポンス
 盛り上がったら、聴き手も歌いたい
 マディの『モジョ・ウォーキン』の楽しさがわかるなら……
 「百戦百勝」を目指す・夜、週末、大型連休時、正月……。都心部と郊外との攻め方の違いを考える
 裏技は存在する。都心部ばかりをイメージしてはいけない
 人気持続の「基本中の基本」
 いつも、いつも同じ場所で演奏していると陥る「錯覚」
 感想ノートで、受け手の思いを知る
 演奏者と聴き手の間に深い溝。ならば……
 ライブハウスにまで感想ノートを持ち込む「路上人」
 音源を作って、曲をよく知ってもらう
 自主で十分。とにかく音源をつくる
 路上とライブハウスの違いを考える
 「道で演奏するあなたは、生贄なのだ」
 すべての要素を盛り込んだ「パッケージ」をつくる
 完璧な「勝ちパターン」を考える
 筆者がどうしても忘れられない・「キング・オブ路上ミュージシャン」
 1 リトルファッツ … しっかりした音楽と楽しさの融合
 2 iora(アイオラ) … 人の心をわしづかむ歌と「エスノな雰囲気」
 3 MINAMI … 一つの場所にこだわり、刺されても歌い続ける

 4 モア・ディープ・ノウハウ
「最高に路上ライブを楽しむ術」

 聖地以外の天国スポットを探す
 駅前ロータリーと一味違う「公園の快楽」弾き語り系ブルースマン、ブルーム・ダスター・カン
 夜の新宿でけんか腰で歌うのもよいが……
 1 遠征
 五千円札を差し出した「着物美人」
 街の空気が、いつもの曲を別のものに変える
 2 旅
 ロバジョンの代表曲を『四辻ブルース』とは、いかに?
 押し寄せる沖縄・「民謡酒場」の誘惑
 3「街・住民・店」を知る
 「文化不毛の地」に住む幸せ?
 「地元民の心の真ん中にある店」は、大手出版社の情報誌には載らないが……
 四つの変わった楽しみ方・楽器屋めぐり
 新発想!?楽器店を巡りながらの「歌の旅」
 昼は楽器屋を歩き、晩めしを食べたら、駅前で
 セッションで、予期せぬミュージシャンと交わる・急増するセッションのできない「ブルース好きシンガー・ソング・ライター」
 セッションなんて簡単な事。「11個のコツ」を知れ!
 「失敗覚悟で思い切り」
 はまれば、確かに「底なし」だが……
 セッションで、予期せぬミュージシャンと交わる・例えば、ブルース
 「CD音源とのセッション」を繰り返して、身体にブルースを染み込ませる
 ジャズマンとのセッションのために、「F」や「B♭」にもなじむ
 飽きたら、ブルース進行のアニメソングや歌謡曲をぶちかます!
 セッションで、予期せぬミュージシャンと交わる・例えば「有名曲のカバー」
 洋楽の有名曲に意訳をつける「強力な喜び」
 共通のルーツを持つミュージシャンとは、あえてマイナー曲を合わせる
 ネタに困ったら、「ワンコード、ワンリフレイン」
 盛り上がっている時に、高度な自作曲を演奏する「野暮天キング」
 よいセッションの輪には、突然、有名プレイヤーが乱入する事も
 ネタに困ったとしても、ワンコード、ワンリフで十分、楽しめる
あとがき

ひとこと

路上ライブというとどういうイメージがありますか? ゆずのような二人組がギターを抱えて歌う。そんなイメージがありました。弊社の地元にもテレビCMにも出演したセカハンというデュオがいます。そんな彼らのイメージしかなかったのですが、話しを聞いてみてびっくり。実際にその演奏も見せてもらいましたが、こんなにパワフルでユニークな路上ミュージシャンが大勢いるとは! 著者は路上ミュージシャンを永年追い続け、自身も路上ライブを実践するユニークな人物。その経験をフルに活かして書かれたのが本書です。路上ライブについて書かれた本は少なく、歴史から有名ミュージシャンの紹介、実際に演奏する際の場所の決め方から注意点、どうやって通行人の足を止めさせるかまで書かれた本は貴重だと思います。路上ライブを聴くにも演るにも、ぜひ本書を活用してください。

著者プロフィール

青柳 文信(アオヤギ フミノブ)

1966年栃木県足利市生まれ。埼玉県志木市在住。路上ミュージシャンにして、日本で唯一の路上音楽情報紙『ダダ』の編集発行人。大学を卒業後、ビジネス雑誌の編集部員に。ノンフィクションライター・佐瀬稔氏(故人)、鎌田慧氏、佐木隆三氏らの指導を受ける。1990年から路上ミュージシャンの全国取材を開始。その後、夕刊紙記者を経てフリーランスの編集記者に。1995月5月、路上音楽情報紙『ダダ』を創刊。『ダイム』『産経新聞』『別冊宝島・街の定番ベスト10』では、「路上音楽ブームの仕掛人」と評された。『噂の東京マガジン』など、テレビでの路上ライブに関するコメント多数。音楽雑誌『プレイヤー』『アコースティック・ギター・マガジン』『アコースティック・ギター・ブック』などの特集に原稿を寄せる。2006 年、日本で最初の路上ミュージシャン研究本、『路上音楽』(マガジン・ファイブ)を上梓。新宿の「ネイキッドロフト」で出版記念イベントを開く。ちなみに、ロックバンド「バースデー」「ex. フリクション」のイマイアキノブ、前衛ジャズ集団「渋さ知らズ」のムーチョ・デ赤坂、マツとは高校時代のバンド仲間。


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