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文化を楽しむ出版社

スカラ座の思い出 コンサートマスターから見たマエストロの肖像 RICORDI SCALIGERI

エンリーコ・ミネッティ, 石橋 典子 訳,
四六判 / 160ページ / 仮フランス装
定価: 2400円 + 税
ISBN978-4-7998-0140-6 C1073
書店発売日:2015年07月24日

内容紹介

世界のオペラハウスの中でも最高峰と言われるのがミラノ・スカラ座。本書は、そのスカラ座オーケストラで長年コンサートマスターを務めた、エンリコ・ミネッティ氏による回想録。デ・サバタ、ミトロプーロス、シェルヘン、カンテッリなどの大指揮者との思い出や対話も記されている。中でも、伝説的指揮者トスカニーニとともにスカラ座で過ごした思い出は見逃せない。トスカニーニについては様々な言い伝えや評伝があるが、その中でトスカニーニが本当はなんと言ったのかといった点についても書かれている。また、戦争中のスカラ座がどのような状況だったか、ミラノ空襲後のスカラ座、敗戦後の活動などについてもありありと書かれている。

目次

1.デ・サバタを訪ねて サンタ・マルゲリータ、一九六八年
2.ミトロプーロスの思い出
3.シェルヘンとの一日
4.小年代記
5.再び戦火で荒廃した世界
6.グイード・カンテッリの思い出
7.エンツォ・マルティネンギ
8.マスカーニの思い出
9.エンリーコ・ポーロの思い出
10.戦争と劇場 スカラ座の爆撃
11.オーケストラから見たアルトゥーロ・トスカニーニ
 コンサートマスター エンリーコ・ミネッティ

ひとこと

この本は、イタリア・ミラノにあるオペラの殿堂、ミラノ・スカラ座について、スカラ座オーケストラのコンサートマスターがその思い出を回顧したものです。スカラ座といえば、いまでも数年おきには来日公演をしたり、テレビで上演が放映されるなど、日本人にも親しみ深い代表的なオペラハウスですが、その歴史も輝かしいものがあります。
特に、アルトゥール・トスカニーニはスカラ座の歴史の中でも特筆される指揮者として人気があります。個性的で厳しい言動で知られたトスカニーニ。そのため様々な言い伝えや評伝がありますが、その有名な出来事や発言の一部が事実と異なると本書では書かれています。「声を聞く場所としても、それを覚えている年齢としても、一番有利な位置にいたといえる。だから確信をもっていえる。」と。リハーサルで烈火のごとく激怒する様子、また、プッチーニの葬儀の際の憔悴しきったトスカニーニなどについても触れられています。その他、何人もの著名な指揮者の思い出や、作曲家マスカーニとの思い出も情感豊かに描かれています。
中でも、戦中戦後のスカラ座についての記述は胸が痛みます。ミラノは大規模な空襲に遭い、スカラ座も大きな被害を受けます。また、戦局の悪化で公演が難しくなっていき、敗戦後のスカラ座再開の困難など、その場にいた人物、それもコンサートマスターという責任者だからわかることがたくさん書かれています。
歴史的なオペラハウスの舞台裏を知ることができる貴重な1冊です。

著者プロフィール

エンリーコ・ミネッティ(エンリーコ・ミネッティ)

1902年ベルガモ生まれ、1908年ミラノ音楽院ヴァイオリン学科入学、エンリーコ・ポーロに師事。1918年音楽院卒業、スカラ座入団。
1920年・21年トスカニーニ・オーケストラの北米ツアーに参加。1933年から1965年までスカラ座オーケストラのコンサートマスターをつとめる。
1970年没。

石橋 典子(イシバシ ノリコ)

イタリア語翻訳、通訳。イタリア在住。
東京大学薬学部・文学部イタリア文学科卒業。
訳書にジャンリーコ・カロフィーリオ『無意識の証人』(2005年文春文庫)、『眼を閉じて』(2007年文春文庫)、フランコ・ラ・チャクラ『反建築』(2011年鹿島出版会)など。


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