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文化を楽しむ出版社

根っこのある音楽 地域に伝わる音楽を手がかりに、音楽の多様性を子どもたちへ

畑山 美穂子
A5判 / 128ページ / 並製
定価: 2000円 + 税
ISBN978-4-7998-0110-9 C3037
書店発売日:2012年10月15日

内容紹介

 生態学、歴史、哲学、環境教育学の4つの視点から、日本の各地に伝わる音楽を考える。そして、具体例としては、神奈川県葉山町に伝わる伝統音楽を紹介。木古庭の木遣り唄や相州葉山一色木遣保存会による木遣り唄を例に、その歴史や保存されてきた経緯などを解説。木遣り唄の歌詞も紹介する。その他、葉山町に伝わる舟唄や、鎌倉節の歴史などを解説。やはり歌詞を紹介している。地域の音楽を保存する苦労や歴史なども紹介している。

目次

はじめに

第一章 四つの思考の枠組みで日本の各地に伝わる音楽を聴く

【生態学的思考からアプローチ】
1.樹林帯の分布を手がかりに根っこを探してみる
《はじめよう》
 日本文化形成論へなされた問題提起から
《広げよう》
 照葉樹林文化とは
 照葉樹林文化と稲作文化
 ナラ林文化とは
《掘り下げよう》
 重層する文化と各地に伝わる音楽の位置

【歴史的思考からアプローチ】
2.音楽の根っこから歴史をたどってみる
《はじめよう》
 うたの原始から十九世紀まで
《広げよう》
 うたと生活
《深めよう》
 二〇世紀 そしてこれから

【哲学的思考からアプローチ】
3.〈神話〉で音楽の樹の断面を透かしてみる
《はじめよう》
 各地に伝わる音楽と〈神話〉
《広げよう》
 構造主義の立場からみた〈神話〉
 〈自然系神話〉と〈社会系神話〉
《掘り下げよう》
 新しい〈神話〉の誕生まで

【環境教育学的思考からアプローチ】
4.音楽が生長する!
《はじめよう》
 現在の音楽環境
《広げよう》
 未来の場所へ
 各地に伝わる音楽をゆるやかな循環の発想でみると・・・
《掘り下げよう》
 育てていく音楽

第二章 葉山に伝わる音楽より

1.木遣り唄 キーワード:木遣り唄、伊勢音頭、戦争、木古庭、一色
《はじめよう》
 木遣り唄とは
《広げよう》
 伊勢音頭との関係?
《掘り下げよう》
 戦争と葉山の木遣り唄
 木古庭の木遣り唄より〈テコ〉
 相州葉山一色木遣保存会による木遣り唄より〈テコ〉
 ミニコラム〜森山神社の例大祭〜
2.船唄 キーワード:船唄、熊野、真名瀬
《はじめよう》
 船唄とは
《広げよう》
 熊野との関係?
《掘り下げよう》
 今きくことのできる船唄
 船唄の歌詞〈松揃〉
3.鎌倉節 キーワード:鎌倉節、猿楽、田楽、ややこ、長柄
《はじめよう》
 鎌倉節とは
《広げよう》
 猿楽や田楽との関係?
《掘り下げよう》
 長柄のややこ
 〈新玉〉
 〈鎌倉〉
 〈淡島様のうた〉
おわりに
参考文献・資料

ひとこと

 脈々と続いてきた時間の中で、自然と共に暮らす人々が、その環境に根ざして表現してきた音楽のことを、本書では「根っこのある音楽」と呼んでいます。
 日本各地に古くから根づいている、おはやしや民謡などの音楽は、限りない多様性をもっており、こうした音楽と音楽のある環境を、子どもたちに引き継いでいきたいという思いから本書は書かれました。
 はじめに、日本各地に伝わる音楽を、照葉樹林文化論などを当てはめながら分析します。そのほか、構造主義の理論を応用した考察、環境教育学的な面からの考察などもなされます。
 具体例としては、神奈川県三浦郡葉山町に伝わる伝統的な音楽を取り上げます。木遣り唄と舟唄、そして鎌倉節について、歴史などとともに解説。歌詞も掲載されています。多様な地域の伝統音楽を保存する一例として貴重な資料になりそうです。

著者プロフィール

畑山 美穂子(ハタヤマ ミホコ)

鎌倉市在住。2003年、横浜国立大学大学院教育学研究科修了(専攻:芸術系教育)。現在、神奈川県小学校教諭。


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